出張公演「日本文化の紹介・ポーロツク」その4


 講演会はまず、この児童図書館の司書さんの日本のあらましから始まりました。
 しかし、あらましどころか「鎖国」「地震」「津波」「教育制度」など教科書を読んでいるような詳しい説明で、なぜ私はわざわざポーロツクまで来たのか? と思うほど、司書さんはよく調べて原稿を作っていました。
 その後絵を描いてくれた美術学校の生徒さんが「日本の美」という詩を作って、朗読してくれました。
 なぜか「日本人風メーキャップ」をして扇子をあおぎながら、正座しての朗読でした。
 ときどき日本の短歌などをロシア語に翻訳されたものが出版されているのですが、それを暗記して朗読してくれるベラルーシの子どもがいるのですが、自分達で詩を作ってくれたのは初めてで、大変感心しました。
 日本にこんなに関心を持ってくれるのは本当に嬉しいことです。この学校には折り紙用の紙、350枚を寄贈しました。


その後、私から日本の紹介をしました。話の内容はいつも大体決まっているのですが、主に簡単な地理と気候の説明、祝祭日(特にひな祭りと端午の節句)の紹介、日本の子どもたちの生活(学校生活など)、日本語(かなや漢字の説明)、着物などです。
 それからビデオの上映を行いました。ただ、この図書館にあるテレビがかなり古くて、念のため3本ビデオを持って行ったのですが、そのうちの1本しかまともに写りませんでした。
 でも1本だけでもビデオの上映ができてよかったです。上映したのは折り紙の歴史を紹介するビデオ(ロシア語)でした。
 その後質問を受け付けました。
「女の人で武道を習っている人はいますか?」「おすしの作り方」「日本人の人気職業」「日本語の挨拶を教えてほしい」など子供たちからたくさんの質問が出ました。
 ポーロツクの子供たちは活発な印象を受けました。
  
 これで一応講演会は終わったのですが、平行して地元テレビ局の取材を受けました。講演会の様子はその日夜9時のニュースと翌日の朝のニュースで放映されました。
 2、3分程度のニュースでしたが、編集の仕方がなかなか上手で、講演会に来られなかったポーロツク市民も日本のことを少し知ることができたのではないでしょうか?

 講演会終了後も子供たちからサインをねだられ大変でした。(私のサインなんか何の価値もないのにねえ。)縦書きに書くととても喜ぶので、こんなことでも喜んでくれるポーロツクの子どもたちはかわいらしかったです。 
 ポーロツクの図書館側の多大な協力もあり、おかげさまで無事講演会を終えることができました。

 翌日の6日にはポーロツク市の女性運動団体「サフィア」の会議に招かれ、日本の女性について矢継ぎ早の質問を受けました。ここでも日本外務省が製作した現代日本を紹介するビデオの上映を行いました。
 ポーロツクの女性の方々は非常に熱心で、あまり話し合う時間がなくて残念でした。

 今回の出張講演でかかった費用は交通費2038円、滞在費1729円、合計3767円でした。これらの諸経費はチロ基金の活動資金から捻出しました。
 またポーロツクで講演会を行いたいと考えていますが、せっかくなので次回は児童図書館だけではなく、できるかぎり多くの場所でたくさんの講演を行いたいと思っています。
辰巳雅子
Date:2003/06/15(Sun)