センターでは毎年11月3日が日本で文化の日であることにちなんで、
ベラルーシの子どもたちを招待し、日本文化を紹介するイベントを行うことにしています。
今年はミンスク市立第2孤児院の子どもと、センターの近所に住んでいる身体障害児、
そして多子家庭などで経済的に恵まれていない子ども、合計約70人を招待しました。
どうして、この孤児院の子どもたちを招待したかというと、
同じ区内にあるから、というのもその理由の一つなのですが、
去年センターがオープンしたときにこの孤児院の子どもたちが20人ほど来て、
歌を歌ったり、楽器を演奏してくれたりして、花を添えてくれたのです。
それで、いつかこの子どもたちにそのお礼の印として、何かのイベントに
招待したいなあ、と考えていたのです。
そしたら、タイミングのいいことにベラルーシ・ファン(と形容してもいいのでしょうか?)
であり、このべラ部屋の常連入室者である、神戸市にお住まいのOさんが、
そのご友人で奈良市にお住まいのUFOキャッチャー名人
(と形容してもいいのでしょうか?)のNさんにベラルーシのことを紹介して
くださったおかげで、Nさん所有のぬいぐるみがたくさん、センターに送られてきたのです。
もちろん、こういう貴重な寄贈は、それを必要としている人にあげなくては、
と市立第2孤児院の子どもと、家の中で遊ぶことが多そうな身体障害児、
そして多子家庭など経済的な問題を抱えていて、おもちゃを買う余裕のなさそうな
家の子どもを文化の日に招待することが最終決定しました。
このことを知った実家からも、昔私の妹が持っていたぬいぐるみが追加で
送られてきて、数も足り、準備OKとなりました。
「2000年度版文化の日」はまず、歴史に残るような演目から始まりました。
・・・と書くと大袈裟ですが、これは本当で、ベラルーシの中学生が日本の歌を
ピアノで演奏しつつ、しかも日本語で歌ったのです。すごいでしょ。
まあ、これはベラルーシ初ではないと思いますが、私自身は初めて聞きました。
演奏し、かつ歌ったのは、S夫の友人の子どもで、プロのピアニストを目指している
アレクサンドラ・ベリャコビッチちゃん(15歳)です。
彼女はおととしのショパン・コンクール、ジュニアの部で3位に入賞したという
実力の持ち主。とにかく、もうここまで来たら、ソリストになるしかないね、
と周囲の人に思わせるほど才能のある中学生です。
「さくらさくら」と「子守り歌(一番ポピュラーなあれ)」の楽譜を渡したら、
あっと言う間に覚えてしまい、ついでに日本語の歌詞までマスターしてしまうとは・・・すごい。
きれいなソプラノで弾き語りをしてくれました。涙ぐんじゃいましたよ、私。
さて、ピアノ演奏の後、去年のセンターオープンの様子をビデオに撮っていたので、
例の孤児院の子どもが出演しているところだけ上映しました。
「あ、私が映っている!」と、去年出演していて、今回も来ていた子どもは
1年前の自分の姿をブラウン管の中に見つけて大騒ぎ。
実は・・・この孤児院の子どもたちはみないい子なのですが、院長先生(女性)は・・・
電話で話しただけですが、「あ、いやだー」という印象の人でした。(=_=;)
子どもたちご招待の電話をしたときに
「たくさん来ていただいてかまいませんが、去年センターのオープンの時に
出演してくれた子どもはぜひ連れて来てください。」と頼んでいるのに
「私はどの子のことか知らないから、選べないわ。」という冷たい返事。
それが自分の孤児院の子どもに対する態度か?! と怒りそうになるのをこらえ、
「その子どもたちの写真もありますし、ビデオにも写っていますので、
なんでしたら、私がそちらへうかがって、どの子どもたちのことか顔を
お見せできます。いつうかがったらよろしいですか? それから今後も
何か援助をしていきたい、と考えていますので、できたら孤児院が今抱える
問題について院長先生のお話もうかがいたいんですけど・・・。」と言うと
「私は忙しいんです。今日も時間はありません。明日も忙しいし、
明後日も忙しいんです。その次の日なら、もしかすると時間ができるかも
しれませんので、必ず午前中に電話してください。」とえらそーな返事。
でも、がまんして、とにかく言われたとおりの日の言われた通りの
時間帯に電話したら、何度かけても誰も出ない!
この院長ぉぉぉぉーーーーー。
と完全に怒った私は結局、この孤児院に行きませんでした。
で、案の定、当日(今日)は去年来ていた子どもは全員は来ていなかったのです。
来てたら喜んでいたろうに。
子どもたちはみんないい子で、引率してきた先生2名も優しくて感じのいい人たちでした。
この孤児院には3歳以上14歳未満の子どもが預けられているそうですが、
今回センターまで来られなかった3、4歳児の子どものために、こっちからおもちゃを
持って行こうか、とも考えていました。
それなのに、院長先生から「孤児院に来るな」といった態度を取られては、
したい援助もできません。(と思いません?)
なんでなんだろう、この院長先生。
というわけで残念ですが、この孤児院への援助はしばらく見合わせることにしました。
(院長先生が他の人に変わらないかなあ・・・。)
とにかく今日の「文化の日」開催までに今年は結構大小の苦労があり、
無事終わったときはほっとしましたよ。
さて、プログラムの続きです。
センターのオープンのビデオを見た後、雛祭りや端午の節句のお話などをして、
それから着物のお披露目となりました。
今回の着物モデルは図書館関係者の人の娘さんで高校1年生のナターシャちゃん。
(なかなか似合っていた。)
どうしてこの子にしたかというと、身長が高すぎなかったのと、
今年お兄さんが変死してしまい、そのショックで一時期失語症状態になっていたのですが、
心理カウンセラーのところに通って何とか治り、今は普通に学校に通っているそうです・・・
ま、とにかく、人生楽しもう、ということで彼女が着物モデルに選ばれました。
うーん、いつの間にか今回の文化の日は「慈善!」がテーマになっていたような・・・。
(それほど、立派なことはしていないんですけどね。)
着物はやっぱりウケますねー。特に引率してきた女性の先生や
お母さんたちは目が釘付け状態でした。(^^;)
それから、日本のお祭りのビデオを上映。
いくつかのお祭りの様子を上映しましたが、長崎くんちがうけてました。
竜は東洋風でおもしろいみたいですね。
そして、お楽しみのぬいぐるみプレゼント。
ぬいぐるみは全部で60個ほどあったのですが、子どもの数が約70人だったので、足りない・・・。
それで年齢の低い順から渡していって、最後の方の14歳と15歳の子どもには、
日本のことをロシア語で紹介している雑誌をあげ、一件落着。ふーーーっ。(^_^;)A
子どもたちにはちゃんとこれは日本のNさんやOさんという人が、
送ってくれたぬいぐるみですよ、と言っておきましたが、もう忘れているかも。(^^;)
でも、気に入った? ときいたら気に入ったという返事が返ってきたので
「じゃあ、気に入った人は笑ってー。写真を撮って、お人形をくれた日本人の人に送りますからね。」
とそそのかし(?)写真を撮りました。
でも、やっぱり子どもたちはとっても喜んでいました。その様子をビデオに撮りたかったぐらいです。
(ものすごく騒がしかった・・・。)(^^;)
ベラルーシにもぬいぐるみは売られているのですが、高いから、めったと買ってもらえないようです。
それに日本のぬいぐるみは凝ってますよー。
動いたり、音がしたりするだけではなく、ベラルーシのぬいぐるみが、例えば犬だったら犬の形を
しているだけなのに対し、日本のは、犬が服を着てたり、帽子をかぶっていたり、カバンを持って
いたり、一ひねりしていて、しかもその小物がとてもリアルなのです。
とにかく子どもたちは珍しいぬいぐるみがもらえたと思ったようです。
ぬいぐるみを贈ってくださったNさん、またOさん、昔一緒に住んでいて知っていたはずなのに、
姉がびっくりするほど大量のぬいぐるみをため込み、かつ寄贈してくれた妹(^^;)、
それを発送してくれた両親に感謝しております。どうもありがとうございました。
ぬいぐるみと一緒に今夜はいい夢でも見てちょうだい、と思いながら子どもたちとはお別れしました。(^^)