特別展示「ニッポン・アラベスク」展

2000年4月6日〜5月15日   日本文化情報センター内

この展示会が行われるきっかけとなったのは、
ベラルーシ経済大学1年生のドミトリー・バラダショフ君がセンターに遊びにやって
来たことから始まります。

彼は趣味で板に絵を描いているのですが、これが筆や鉛筆で描く絵ではなく、
板の表面に焼けこげをつくって、模様を描くという方法で、作品を作っているのです。
といっても、炎に板をかざしているのではなく、細い電線に電気を通して熱し、
その電線の先端を板の表面に当てて、焦がしながら描くという、実を言うと、その
作業現場を見たことがないので、私もよく分からない、という芸術です。
これ、日本語で何ていうのか、知っている人がいたら教えてください。(^^;)

で、ドミトリー君は5年以上も日本が大好きで、本を読んだり、ロシア語でだけど、
俳句を作ったりしているという、ベラルーシには珍しい、若いのに年季の入った
日本ファンなのです。彼は板を集めては東洋を題材にした絵を板に書き続け、それが
もう100枚にもなったそうです。
そのうち純粋に日本をモチーフにしたものが20点あり、それを今回、センターで
発表したのです。
実は彼の作品は自分のオリジナルの絵ではなく、本から浮世絵の絵などをコピー
してきて、板に写して焼いているのです。自分の絵が描けるともっといいんだけどねえ。
(と注文しておこう。)でも、1枚の作品を完成させるのに3、4日はかかるそうなので
結構、大変な作業ではあります。

今回展示した物の中からいくつか題名を紹介すると・・・「忍者」「くの一」
「富士山」「白鷺城」(姫路城のことですな。)「侍」「書家」「瞑想する僧」
「天皇の娘」(といっても江戸時代の武家の娘さんにしか見えない・・・。
しかも靴履いてる・・・。オリジナルの絵を描いた人は誰?!)
・・・等です。

 
 
 

しかし、なんでまた「アラベスク」なのか? これはドミトリー君が決めたのですが
アラベスクってアラビア風の模様、っていう意味じゃなかったっけ?
でもロシア語の「アラベスク」という言葉には文学作品の小品集、という意味も
あるので、まあ、いいか、と決定してしまいました。
確かにドミトリー君の作品は小さい物が多いし・・・。
初の個展ができて、良かったね、ドミトリー君。これからも日本を題材にした
作品をたくさん作ってください。