◆ルカシェンコ大統領◆

 ベラルーシの国家元首について

 

 ルカシェンコ大統領に関する日本(西側)のマスコミの報道の仕方は「独裁」一色です。で、ベラルーシは民主主義のない遅れた国だ、というマイナスイメージばかり宣伝してくれるので、腹が立ちます。これとチェルノブイリ以外、ネタがないのかなあ?

  ルカシェンコ大統領については独裁、と言えば確かに独裁です。強権を持った大統領ですから。問題なのは「独裁」という言葉を聞いた日本人が想像するイメージのほうです。独裁、と言っても、別に各家庭に盗聴機が仕掛けられていて、夕ご飯を食べているときに 「ルカシェンコは馬鹿だ」と家族に言ったら、秘密警察が土足で上がり込んできてしょっぴかれるとか、そういうことはありません。

  地方へ行くとルカシェンコを支持する市民が多いことも、事実です。ルカシェンコが強制しているのではありませんよ。

 ベラルーシにまつわるニュースで「経済状況が悪い」とか「デモ行進があり、国内は混乱している」とか日本で報道されているかと思いますが、そういうのを聞いた日本人はすぐ、第二次世界大戦中の日本のようなイメージを思い起こすようで、
「通りでデモ隊と警官たちが、殴り合ったり、叫んだりしているのをTさんは家の中で震えながら聞いているにちがいない。停電と断水が当たり前で、食料を求めてパニックが起こっているにちがいない。一言、言うことを間違えると、秘密警察に捕まえられるにちがいない・・・。」
と思い込んでいる人が結構いるのです。心配して連絡くださる方もいましたが、
(ありがたいことですが・・・)
「そんなことはないですから。」
と説明するのに一苦労だったりします。
  ですからここでも強調しておこうっと。

「日本の皆さんへ。ベラルーシでは拍子抜けするほど、普通に人々は暮らしていますよ。」

(2000/4/26 by T)


 

 デモ行進はミンスクではしょちゅうあるので、最近感覚が鈍り、 「あ、今日もあったの?」ぐらいにしか思いません。デモ行進はいわゆる反ルカシェンコのデモで、民族戦線の人が主に行進、そして、一般人の参加を呼びかけています。
チラシが家庭のポストに入っていたり、「X月X日行進をしよう!」というシールを町中に貼りまくってくれます。
 
 そんなわけで日時や場所が予告されているので、政府側も機動隊など前もって
準備しています。でも、デモ行進をするのはミンスクでも中心地なので、町はずれのベッドタウンに住み、かつ同じ町内で働いている私は、そんな政情不安(?)とは、 まるっきり無縁に朝起きて、昼間働き、夕方帰宅するという、平和な日常を送っています。
(2000/11/13 by T)

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